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"education of scent"

VOL.5
秋、食事と向き合う時間。
心の切り替えと食欲スイッチ
食欲の秋、芸術の秋、運動の秋。
この秋をどんな彩りで、美しく塗り替えましょうか? 芸術も運動もまずは腹ごしらえから。
今回は、香りの作用による秋の食欲スイッチ切替方法をお伝えしましょう。
1. 朝は何も食べたくない
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秋分の頃を境に、9月後半から11月初旬にかけて日没時間は早くなり、日の出は徐々に遅れます。秋は夜が長くなるのですね。

1日のバイオリズムは、セロトニンに一部支配されていることがわかっています。目覚めのタイミングで紫外線を受け取るとセロトニンが合成され、日没とともに、セロトニンがメラトニンに変化し、体は徐々に「集中」から「緩和」へと移行していきます。

日の出時間が日に日に遅くなる初秋は、セロトニン不足を起こします。学習や集中力に必要なドーパミンやノルアドレナリンの適切な調整ができず、1日のメリハリをなくし、軽い時差ボケのような状況に陥りがちに。この結果、顕著に表れるのが食欲コントロールの低下です。お腹が空いたわけでもないのにつまみ食いをしてしまう。夜遅くに気づけば何かを口にしている。そんな危険信号が現れていませんか?美味しいものがいっぱいの「秋の夜長」は、「食欲の秋」に直結してしまう危険があるのです!

効果的な対策は、朝目覚めのタイミングに、穏やかでありながら凛とした印象で森林を想像させるような、ヒノキや、シダーウッド精油による室内芳香と、朝食に酸味とほろ苦さを感じる、すだちなどの柑橘をプラスすること。朝の香りと味の刺激があなたの食欲を整えます。

2. 腸は香りをかぎ分ける
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腸は第2の脳といわれますが、近年「第一の脳」という捉え方がされるようになってきました。脳は腸からシグナルを受けとって情緒を感知しているというのです。

前述のドーパミン、ノルアドレナリンはもとより、セロトニンの90%が腸内で作られています。そして、セロトニンの不足は過食を招きます。下痢や便秘にもセロトニンの過不足が関わっています。

食事のバランスを崩しがちな時、便秘気味なのに食べてしまう時は、香り豊かな温シップで腹部を温め、腸をリラックスさせてあげましょう。おすすめは、リンデンフラワーオレンジフラワーのティーにコットンを浸して作る温シップ。甘く懐かしい香りの温シップが腸に優しく届き、腸内環境を穏やかに整えます。

3. あなたの脳はまだ夏のまま?
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衣替えをするように、脳も季節ごとに設えを変えます。原始の時代では、冬の飢餓を生き抜く能力が人を生存させたといっても過言ではありません。

リモートワークや個の生活を強いられてきたコロナ禍では、空調完備された家から出ない日々、生活のリズムが狂いがちな日々を過ごすことで、紫外線量の変化や、寒暖差を脳が察知できず、実際の季節とのズレが生じています。まだ夏の脳が、肌寒さを感じると突然冬になったかのような誤作動を起こし、飢餓への抗いから、高カロリーな食べ物や、糖を欲求するようになってしまうと考えられています。

調整のために一番効果的な方法は、五感を一連の流れで刺激することです。例えば秋に旬を迎える素材を手料理して味わってみてください。おすすめはキノコ。香り、味わい、ミネラルや腸を整える食物繊維も豊富です。実はこのキノコ、重要なハーブとして取り上げられています。炊き込みごはんやホイル蒸しの湯気とともに立ち上る香りと、滋味豊かな味わいは、これぞ秋。歯触りを楽しめる根菜と合わせれば耳でも秋を感じることができるでしょう。

4. イメージトレーニングも大切
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脳や体を、だますわけではありませんが、日々の生活を整えた上で錯覚を利用すると、秋の食卓に並ぶ贅沢な味わいの誘惑に打ち勝つことができます。

人は香りで味を想像し、脳を満足させることも、またより食欲を煽ることもできます。例えば、爽やかな甘い香り。スーッとするリフレッシュ感を伴う甘みは、糖を原動力とする脳のストレスをすっきりと解消し、あたかも糖を取ったかのような満足感を与えるができます。その時に嚥下(飲み下す)という作業が伴うと、より効果的であることがわかっています。

甘く爽やかな香りで糖をイメージし、その直後に嚥下が実行されると、脳は大変満足し過食を予防します。この時に、いつまでも味覚に甘みの刺激が残ると、今度はインスリンの分泌が促されてしまい、糖を取っていないのに皮下脂肪がたまりやすい体になってしまうので要注意です。あくまで爽やかで、口に残りにくいリフレッシュ感のある甘さです。おすすめは、アニスシードスペアミント。心を落ち着かせる紅茶や緑茶にブレンドすれば、テアニンの効果も相まって、脳のコンディションをより整え、過剰な食欲を落ち着かせてくれます。

秋に食欲が湧く原因は、人が生き抜くための本能です。抑えすぎるとストレスの原因になりかねません。美味しい秋の味覚を心置きなく堪能するためにも、この秋は量より質を心がけ、健やかな心と体で冬に備えましょう。

秋に食欲が湧く原因は、人が生き抜くための本能です。抑えすぎるとストレスの原因になりかねません。美味しい秋の味覚を心置きなく堪能するためにも、この秋は量より質を心がけ、健やかな心と体で冬に備えましょう。

食欲の秋への精油アプローチ
香りをまとった
カーテンウッドリングタッセル
朝の光がセロトニンを合成します。カーテンを開けて朝日を感じる時、カーテンをまとめるリングには、爽やかな朝をイメージする香りをほのかに忍ばせておきましょう。
Material
  • グレープフルーツ精油 2滴
  • ハッカ(スペアミント)精油 2滴
  • 80cmのリボン 1本(25~36㎜幅)
  • 40cmのリボン 1本(9~10㎜幅)
  • 無垢材のウッドリング
    (Φ6~10㎝) 1セット
  • 両面テープ 50センチ以上
  • ラップフィルム 適量
Recipe
ウッドリングに精油を滴下し、ラップフィルムで包み10分ほど吸収させる。ウッドリングにらせん状に両面テープを張り、2~3センチリボンを巻かない部分を残して40センチのリボンで巻き上げる。80センチのリボンを半分におり、リボンの端でウッドリングにリボン結びにする。カーテンをリボンでひとまとめにして、リボンの輪にリングを通し、カーテンホルダーにリボンをかける。

※香りが薄れたら、ウッドリングのリボンのない部分に精油をプラスしてください。
Attention
  • ・香りが強すぎると感じる場合は、滴数をお好みで調整してください。
Essential oil
バイオリズムをスイッチする
ルームコロン
大地や森をイメージさせる香りは、
脳の誤作動を調整する働きがあります。
Material
  • ベチバー精油 1滴
  • ローズマリー精油 1滴
  • ユーカリ精油 1滴
  • ウォッカ 15ml
  • ウィッチヘーゼルウオーター 35ml
  • 50ml容量スプレーボトル 1本
Recipe
スプレーボトルにウォッカを注ぎ、精油を滴下し、よく振り混ぜる。
ウィッチヘーゼルウォーターを加えてさらに振り混ぜる。
Attention
  • ・保存期間の目安:冷暗所にて2週間。
  • ・お好みで、精油のバランスを調整することも可能です。
Essential oil
ハーブや精油はお薬ではありません。症状が改善しない場合は、医師の診断を受け必要な処置を行ってください。
Text 葉子〈ハーバリスト〉

ハーブ講師として、全国のセミナーや講演会においてハーブを広く普及させるための活動を行うかたわら、ハーブ研究家として各地のハーブガーデンのプロデュースや商品開発、NHKをはじめとするメディア出演、ハーブ専門誌でのコラム執筆などを手がける。

ハーブスクール&プロデュース ウィズハーブ 代表、NPO 法人日本ハーブ振興協会 主席研究員 、財団法人日本家庭園芸普及協会 グリーンアドバイザー、NHK 学園 ハーブ生涯学習 1 級インストラクター、H15 日本園芸協会 ハーブコーディネイター部門 最優秀成績賞受賞

公式HP: https://with-herb.com/
エッセンシャルオイルはこちら。
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vol.5 秋、食事と向き合う時間。心の切り替えと食欲スイッチ
vol.4 夏バテとストレス、夏の疲れと生活習慣を見直す
vol.3 5月病と心のケア、リフレッシュとリラックスを意識する
vol.2 冬→春“季節の変わり目”の肌と体はセンシティブ
vol.1 梅雨時に心も体も心地よく過ごすために
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