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おさじの処方箋

第6回
透明感のある肌になるには?
必ず水分→油分で2段階保湿!

汗や皮脂でベタついて、テカって見えやすい夏の肌。過剰な皮脂を化粧直しなどの時に抑えても美しいツヤ肌に見えないのは、やはり内側からの透明感不足“くすみ”が大きく関係しているためです。この肌がグレイッシュに見えてしまう“くすみ”という状態には、いくつかの理由が考えられます。1つめはメラニン生成の増加、2つめは血行不良、そして3つめが角質層の肥厚です。

1つめのメラニン生成の増加については、前回のコラムにて対処策をご説明しました。2つめについては、マッサージや体の内側から温めるケアが有効です。問題は3つめ、これについてはどんなケアが必要かだと思いますか? あかすりなどの経験がある方ならご存知のように、不要になって剥がれ落ちた角質はグレイがかっていますよね。そもそも角質細胞というのは、水分を失って乾燥してくるとグレイみを帯びて見えるものなのです。
つまり3つめのくすみに必要なケアは『保湿』ということになります。そこで今回は、角質層の肥厚を防いで透明感のある肌を保つための保湿について、さまざまな角度から〈よくあるご質問〉に答えていきましょう。


そもそも角質層を肥厚させないように
するにはどうすれば?

肌のターンオーバーのリズムを整えることが重要です。そのためには、肌のpH値がとても重要。肌は、pH値が弱酸性の時に肌表面の古くなった角質を脱落させるための酵素が働き、古い角質が脱落することで、次のターンオーバーの指示が出るというシステムになっています。そのため、スキンケアによるアプローチとしては、弱酸性に肌を整えてくれる化粧水を使うことが必須となります。化粧水は角質に水分を与えると同時に酵素が働く環境へと導き、古い角質の離脱がスムーズに行われるようにしてくれるアイテムなのです。

しっとりさせたいので
保湿はオイルがメインです。
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いわゆるオイル美容、オイルを主とした保湿だけでは、残念ながら透明感の回復は難しいでしょう。正しい保湿ケアは、具体的には2段階に分けられます。第1段階は、ヒューメクタントといわれるものです。角質細胞の中に水分を保持する成分を届けてあげる保湿です。そして第2段階が、水分の蒸発を防ぐフタとなる成分を与えるエモリエントといわれるものです。オーガニックコスメを愛好する方にはオイル好きの方が多いのですが、オイルは第2段階のエモリエントのほうに属します。オイルのほか、ワセリンやスクワラン、セラミド、ラノリンやシアバターも水分の蒸発を防ぐエモリエントに入ります。

そして乾燥してグレイがかった角質細胞に透明感を取り戻すのに必要なのは、第1段階のヒューメクタントの保湿です。化粧水は、洗顔後にウォータースプレーをかけるだけとか、トナーのようなもので肌をさっと拭きとるだけで、保湿のメインはオイルというのは保湿としては片手落ちになってしまっているといえます。一時的にはしっとりしても、透明感を引き出すには足りません。

ヒューメクタント保湿をするには
どうすれば?
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もっともシンプルなヒューメクタント保湿は、化粧水などで水とグリセリンを 与えるスキンケアです。水とグリセリンが角質細胞の中に入ることができる成分なので、角質細胞の乾燥が緩和され透明感が増します。その後にエモリエン トで水分が逃げないようフタをすれば、透明感のある肌になるための保湿としてはばっちりです。そのほか、角質細胞の中へ入っていくヒューメクタント成分としては、アミノ酸、水溶性コラーゲン、尿素、シロキクラゲ多糖体、BG、プロバンジオール、スーパーヒアルロン酸などがあります。

肌がカサついていない場合も
ヒューメクタントは必要?

秋になっても晴天で気温が高く汗ばむ日があったり、もともと皮脂の分泌が多めで肌の乾燥を感じにくい方などもいますよね。それを「肌がしっとりしている」と勘違いしてしまって、化粧水のみ=ヒューメクタントの保湿だけ、あるいはオイルのみ=エモリエントの保湿だけ、としてしまうと、根本からくすみを改善するのは難しくなります。透明感のある肌には、ヒューメクタントとエモリエントがつねにセットで必要であると覚えておきましょう。

毛穴の開きやキメの粗さも
正しい保湿をすれば改善する?
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はい。ヒューメクタントとエモリエント、2つの保湿がきちんとできていると、毛穴の開きやキメの粗さの悩みは軽減されるはずです。なぜなら、角質細胞の水分量が高ければ、キメがふっくらとして毛穴は目立ちにくくなり、キメの三角形が整ってきます。そしてキメが整うと光をキレイに乱反射してくれるので、自ずと輝きや透明感を感じさせる肌になります。

ヒューメクタントとエモリエントの違い、必要性、おわかり頂けたでしょうか。せっかくなら、しっとりとした感触も大事ですが、くすみのない明るい肌を育む保湿をしたいですよね。肌の健やかさという土台をしっかり築くという観点からまとめますと、環境を弱酸性に保ち、ヒューメクタントとエモリエントという2段階の保湿ケアをきちんと行い、定期的にマッサージなどで血行を促す、これで透明感のある肌へと着実に近づいていけるはずです。


茂田正和
1978年11月生まれ / 所属団体:日本皮膚科学会所属、 日本皮膚免疫アレルギー学会、 日本化粧品技術者会所属、 日本香粧品学会所属、 こどもを紫外線から守る会主宰、 バランスケアアソシエーション主宰 / 執筆実績:リンネル(宝島社)、 大人のおしゃれ手帳(宝島社)、 momo(マイルスタッフ)、 スキンケア大学(リッチメディア)、 フレグランスジャーナル(フレグランスジャーナル社)

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