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おさじの処方箋

第7回
キメの乱れが目立ちやすい時期
そもそも“キメが整っている”とは?

猛暑、そして射るような陽射しを浴びる日々が続くと、よほど徹底した日焼け対策をしてない限りは、肌の奥で蓄積した紫外線ダメージが表面化してきます。気になるほどの日焼けや肌荒れはとくに起きなかったという方もいらっしゃると思いますが、大きなトラブルを感じていなかったとしても、じわじわと起こってくるのがキメの乱れです。
キメが乱れるほどに、美肌から一歩、また一歩と遠ざかっていく...。そもそもキメが細かい、粗いとは、どういうことなのでしょうか。今回は美肌づくりの基本のき、ともいえるキメについてお話ししましょう。


キメが水分を含み整っていると、
肌のソフトフォーカス効果がアップ
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キメとは、肌の表面において角質細胞が水分をたっぷりと含んで緻密に並んだ状態を指します。そして皮丘(ひきゅう)と呼ばれる三角形のキメの中央がふっくらと保たれていると、いわゆる“キメが整っている”状態です。この皮丘が痩せてぺったんこになり、キメの三角形がいびつになってしまったのが“キメが乱れている”あるいは“キメが流れている”といわれる状態です。キメが整っている状態は、ダイヤモンドのブリリアントカットのように、肌に当たった光が扇状の拡散反射という反射の仕方をします。これは、カメラでいうとソフトフォーカス(光散乱)効果と同じで、写真が明るくふわっと滲むような状態です。

スマートフォンで写真を撮る時の、アプリの美肌モードなどは、このソフトフォーカス効果を利用したようなもの。つまり肌表面のキメが全体的にきちんと整っていると光がきちんと拡散反射して、透明感を感じる明るい美肌に見えるということです。

化粧のりが良い=今日は肌がきれいは
キメの状態と比例しているから
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例えば「今日は、化粧のりがすごくいい」あるいは「化粧のりが悪くて...」といった表現の仕方は、キメの良し悪しが深く関係しています。キメが整っていれば、下地やファンデーションを薄く塗った場合でも、含まれている顔料やパール材などの粒子がキレイに反射します。さっと薄く塗っただけなのに、シミや色むらなどがさっと目立たなくなり、肌ツヤが良く見える状態を指して、化粧のりが良いと言っているわけです。

キメが整っていると、それだけでまず素肌にソフトフォーカス効果が生まれて明るくキレイに見えます。さらに、下地やファンデーションといったベースメイクも淀みなく反射してくれるため、化粧が決まる、ということです。では、キメが乱れやすいこの時期、どうすればキメを整えていけるのでしょうか。

肌の明度も同時にアップする
キメを整える鍵は肌の水分量
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では、キメはどういった条件がそろうと整っていくのでしょうか。角質層は、角質細胞が積み重なることでできています。角質細胞の1つ1つは水分を抱きかかえており、さらにこの水分が蒸発しないよう、周囲を細胞間脂質というもので満たし、レンガの隙間を埋めるようにブロックしています。この角質細胞の中に水分がいかにたっぷり含まれているかで、最初にお話しした皮丘のふっくら感が決まり、キメが整った状態をつくり出します。

このコラムを読んでくださる方の中には、百貨店の化粧品カウンターなどでお肌の水分量チェックというのをしてもらった経験がある方も多いと思います。あの水分量チェックというのは、この角質層中に含まれる水分量を計っています。水分量の多い少ないは、キメの整い具合と相関しているため、水分量の測定から肌の潤い度だけでなく、明るさや透明感などもある程度の推測が可能です。

キメの乱れを整えていくには
水分と油分を必ずセットで補う
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整ったキメに必要なのは、角質細胞の水分。ということは、キメの粗さが目立ってきた時にオイルやクリームを投入する、というのはちょっとズレています。キメを整えるには、まず水分の補給を増やす、という点を避けて通れません。いきなり油分をのせると一時的には肌がしっとりして、確かにツヤも出たように感じるかもしれません。しかし、角質細胞の中の水分量には変化を及ぼす確率は低く、残念ながらキメの乱れの改善はそこまで期待できないのです。

前回のコラムでも、透明感のある肌になるには水分→油分で2段階保湿を! というお話しをしましたが、角質細胞の中に入り込める水やグリセリン、尿素となどの成分を、まずは化粧水などでたっぷり与えてあげましょう。その後には油分などでフタをする必要がありますが、オイルやクリームといった油分でなくても、フタの役割をしっかり果たしてくれる保湿剤はあります。とくに化粧品の油分によってニキビや吹き出物ができやすい方は、肌表面に膜をつくって水分の蒸発を防いでくれる、ゲルなどのノンオイルの保湿剤がおすすめです。

次回は、キメ改善のために使うと良いアイテムやそのほかケアについて、より具体的な質問にお答えしていきたいと思います。


茂田正和
1978年11月生まれ / 所属団体:日本皮膚科学会所属、 日本皮膚免疫アレルギー学会、 日本化粧品技術者会所属、 日本香粧品学会所属、 こどもを紫外線から守る会主宰、 バランスケアアソシエーション主宰 / 執筆実績:リンネル(宝島社)、 大人のおしゃれ手帳(宝島社)、 momo(マイルスタッフ)、 スキンケア大学(リッチメディア)、 フレグランスジャーナル(フレグランスジャーナル社)

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