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「kako -家香-」ワークショップの舞台裏
(後編)


OSAJI 蔵前店に併設されたワークショップスペース「kako -家香-」でのホームフレグランス調香体験。kakoオリジナルのブレンドエッセンシャルオイルをブレンドして唯一無比な「家の香り」をつくる。そのプロセスには、ワークショップのコンテンツを監修してくださった三浦武明さんと、OSAJIディレクター 茂田が大切にしたい、五感、記憶、直感、気づきなどが込められています。


Profile

三浦武明さん プロフィール
フライングサーカス代表

世界の料理と東京のクラフトビール、700銘柄以上のジンを提供する「TOKYO FAMILY RESTAURANT」はじめ、都内に4店舗を経営。日本のクラフトジンの第一人者であり、国産ジン普及のサポートや「GIN FESTIVAL TOKYO」の主催と、クラフトジンに関するイベントを多數手掛けている。昨年は、ジンの検索や購入ができるアプリ「JUNIPER」をリリース。今夏には渋谷に実験的なジンの蒸溜所を設立し、自身のブランド「Distiller M」をローンチする。
www.flyingcircus.jp/
https://www.instagram.com/takeaki.miura/

茂田正和 プロフィール

両親や祖父母に華道家、茶道家、俳人、音楽家を持ち、生い立ちの中で日本の文化や芸術に親しんできた一方で、化粧品開発者としては皮膚科学研究者であった叔父から影響を受ける。アレルギー学会にも足を運ぶなど肌へのやさしさに配慮した化粧品づくりに定評があり、近年は精油の蒸留や調香の世界を探究中。香りのアドバイザリーや、料理好きの一面も生かし料理家とのコラボレーションなども精力的に行っている。

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嗅覚と記憶について
香りを通じて日々の生活に感動を

茂田 三浦さん(以下、武さん)と出会ってすぐの頃に聞いた「クラフトジンには、その土地の風景が閉じ込められている」という言葉、すごくロマンティックだなって心に残っています。化粧品でこういうことをやってみたいと思いました。とくにフレグランスは、エモーショナルなものであることが重要なので。

三浦 ただそこで、“家の香り”というところにフォーカスしたのがOSAJIの面白さですよね。「kako -家香-」と聞いて、「あっ、生活に落とし込んでいくんだ」と。茂田さんの詩的なスタンスを感じた瞬間というか。

茂田 いつかは「私が生まれ育った土地の、この香りで調香したい」みたいなことを叶えたいですけど。まずは家から、と思って“家紋のように家の香りを継承する”というコンセプトに着地しました。

三浦 “家の香り”って、「ただいま」って家に帰ってきた時の記憶、安堵感とかを呼び起こしますよね。匂いは、大脳の中の意識や感情、本能を司る部分をダイレクトに刺激するものだから。

茂田 オンラインが推奨されるようになった今、五感の中でも視覚と聴覚のウェイトが大きくなりすぎてますよね。ほかの感覚とゆっくり向き合う余裕がなくなっている中、嗅覚へのアプローチでリラックスとかリフレッシュを促すことは、精神面のバランサーという側面からも興味深いです。

三浦 目から耳からの情報が多すぎると脳は騙されやすくなるけれど、体はちゃんと大切なことと知っていて、サインを出してくれている。香りを嗅ぐことは、体の声を聞く、内なる自分との対話に繋がっていると思います。

茂田 僕も香りの仕事に携わるようになって、どんどん自身の感覚を繊細に捉えることができるようになったのを感じています。日によって身につけたい香りが変わるのも、心身のバイオリズムとの連動をすごく感じる。

三浦 天然香料、エッセンシャルオイルの香りって強すぎないし、持続力が低いからこそ1日の中でも気分によって香りを着替えられるところが魅力。最近、家でラベンダーを栽培しているんですけど、鼻をすごく近づけた時はかなり青い香りがすることに気づいたんです。少し離れたところからだと、自分がよく知っているラベンダーの香りを感じる。たった1つの気づきで、ラベンダーを捉える時の解像度が変わってくるのが面白いです。

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茂田 僕の中では、エッセンシャルオイルが持つ、おばあちゃんの知恵袋的な立ち位置も気になっていて。メンタルに対してと、フィジカルへの効果・効能も裏ストーリーとして忍ばせた化粧品づくりを今後ちょっとしてみたいんです。

三浦 いいですね!「kako -家香-」に来ていただく人も、香りをきっかけにいろいろな角度から直感的な気づきを得てもらえたら嬉しいです。茂田さんと僕、そしてスタッフの皆さんとで、香りの世界の扉を開けて、どこまで体験してもらうか、そのコミュニケーションの設計には相当な時間をかけたので。

茂田 長かった…ですね(笑)久しぶりにゴリゴリにクリエイティブな作業をして、スタッフみんなを混乱させたところもあったかなと、後から思ったり。

三浦 僕もスタッフを抱える身なのですごくわかります。子供っぽい言い方かもしれないけれど、やっぱり衝突を恐れず追求するのって大事です。今回のプロジェクトも、僕自身は体験を通じた感動のアシストをしたいと思っていたので。関わる人それぞれが納得して、愛を持ってやりきったことは、代わりのきかないものになる、というのは今も昔も変わらないのでは。

茂田 そうですね。蔵前という場所はものづくりにこだわりを持った人がたくさん集まっている街。武さんとはルームフレグランスの設計を通じて、いきいきとした場づくりも一緒にしたかったんだとあらためて思いました。

三浦 ああでもない、こうでもないを重ねるうちに、茂田さんが試行錯誤しながら化粧品をつくっていくプロセスが、僕のお店づくりのプロセスとかなり似ていることがわかって心強い気持ちに(笑)。僕も今、オリジナルのクラフトジンのブランドを準備中なので。

茂田 ステイホーム期間中、家で料理を楽しんだり、絵を描いたり、楽器を弾いたり、何がしかクリエイティブなことを楽しめる人ってそこまで悲観してないよな、って思ったんです。本来は誰もが持っているクリエイティビティに気づいてもらえる場をつくれたことが感慨深いですし、武さんとは是非また何かご一緒したいです!

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kako -家香-
「kako -家香-」ワークショップの舞台裏(後編)
「kako -家香-」ワークショップの舞台裏(前編)
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