
SPECIAL CROSS TALK
茂田
忍舞さんは、普段どんな感じで美容と向き合われているのでしょうか。今日はお好きなコスメの傾向なども伺いたいと思ってました。
忍舞
20代前半頃はいまよりもっとメイクものが好きで、美容部員として働いていたこともあって、つけまつ毛2枚にベージュリップ、みたいな感じでした。ただ、スキンケアについては肌に合わないとブツブツと吹き出物が出たりすることもあって。
茂田
わりとわかりやすく反応が出るお肌なんですね。
忍舞
はい。だんだん成分表を見て防腐剤フリーのものを選ぶようになったりして。スキンケアは、どんどん削ぎ落とされてシンプル&ナチュラルになりました。メイクも、ポイントメイクはずっと変わらず好きなのですが、ファンデーションはもともとあまり好きじゃなくて。カバーしたい部分にごく薄く塗る程度です。
茂田
早くから気をつけられていただけあって、そこまでカバーする必要のないお肌に見えます。忍舞さんはお子さんがいらっしゃいますが、出産後に肌質が変わるような経験はされましたか?
忍舞
季節の変わり目に肌が敏感になることは出産前からあるのですが、毎月のホルモンバランスによる揺らぎは出産後のほうが少なくなりました。そして実は、肌より食に変化があって、子供を産んでからは野菜とお魚中心の食生活です。
茂田
そうなんですね。野菜については昔と比べて栄養素の含有量が減ってきていますが、海のものはさほど変わらない。魚や海藻をよく食べる地域の人は美肌の人が多いと言われますし、それも産後に肌が安定した理由かもしれませんね。スキンケアはシンプル派ということですが、お子さんと一緒にすることはありますか?
忍舞
ボディソープや保湿アイテムは、子供にも使えるものを選んで一緒に使っています。幸い、息子は乳児湿疹など肌トラブルがあまり出たことないのですが。
茂田
やはり、忍舞さんの食生活がヘルシーなおかげでは。
忍舞
宮崎の実家では母が趣味でずっと野菜を作っているので、旬の野菜の美味しさを体感として知っていたのはすごく良かったです。息子はまだ野菜の好き嫌いがあるので、一緒に作ったら好きになってくれるかな、と思って現在の自宅の近くで私たち家族も自家菜園を始めました。最近は一緒に畑のお手入れをしに行くようになって、私も日焼けしやすいけれど、虫が好きな息子は畑で駆け回ってもっと真っ黒(笑)
茂田
息子さんは、比較的お肌のトラブルが少なそうですね。地球温暖化で日本も紫外線量が増えてきていますが、紫外線の強いオーストラリアなどでは、幼少期から浴び続けている紫外線が影響して皮膚ガンになるケースも多いからUVケアが必須。そうした研究から、紫外線ダメージで肌が弱っていると免疫力が落ち、風邪を引きやすくなる、といったことも近年になってわかってきているんです。
忍舞
え! そうなんですね。うちの息子はいまのところ日焼けしていても元気いっぱいなので安心しちゃっていました。
茂田
息子さんは、新陳代謝が良いのだと思います。その人の生まれながらの肌質によって、紫外線の許容量というのは変わってきます。忍舞さんや息子さんのようにすぐに黒く日焼けしやすいという場合は、メラニンがすぐにしかるべきシールドの働きを果たしてくれて、紫外線ダメージが蓄積しにくいタイプ。肌の白い欧米人のように、赤く炎症になって黒くなれない肌質は、紫外線ダメージを受けやすいタイプといえます。
忍舞
それを聞いてちょっと安心しました。ただ、息子は蚊に刺されたところをすぐかき壊しちゃいます。冬になってちょっと肌が乾燥してきたときとかもかゆそうなので、あまり洗いすぎないようにしているんです。発酵食品をよく作るようになったり、畑の土壌に棲んでいる菌のことを知ると、自分の肌に棲んでいる菌もとても大事だとわかって。私も、顔や体を洗い過ぎていたのを控えめにしたら肌が乾燥しにくくなったので。
茂田
皮膚常在菌のことをそこまで捉えているとは、すばらしいです。子供にとってかゆみは大敵ですよね。痛いときは触らずにいてくれますが、かゆいと無意識に掻いてひどくしてしまうことが多い。体というのは本当に良くできていて、肌が乾燥している=体から水分が奪われている状況が起こると、それを脳に知らせようとかゆみを感知する神経がニョキニョキョと伸びてくるんです。空気が乾燥するこれからの時期は、しっかり保湿をしてあげると、かゆみが出にくくなるし、収まりやすくなります。
忍舞
お風呂あがりの保湿に、コンフォートマルチクリームは、ベタつかずに肌がしっとりして良かったです。なんといっても手に取りやすいポンプ式なのがありがたいです。
茂田
僕自身、子育てをしていく中で必要を感じて子供向けのスキンケアを開発したことがあるのですが、蓋をひねって手に取るチューブ入りの保湿アイテムを作って使ってみたときは、これじゃあ動き回る子供に塗るのに大変過ぎる! と痛感しまして。
忍舞
ポンプからたっぷり手にとって、自分も子供もいっぺんにばーっと塗れるのは面倒くさがりの私にもぴったりです。一人でお風呂にゆっくり入れたときは、オイルを塗ってからクリームを重ねてます。
茂田
このコンフォートマルチクリームについては、水分を補う保湿成分も配合されているので、お風呂から上がったらいちばん最初に塗って、その後にオイルなどの油分でひと膜張る、という順番にするともっとうるおいキープ力が上がりますよ。
忍舞
そうなんですね! さっそくその順番で保湿してみます。
茂田
商品名にマルチと入っているだけに、顔にも使えます。刺激による炎症から肌を守る成分も入っているし、それこそお子さんの食物アレルギー予防として、ゴシゴシふきやすい口まわりにあらかじめ塗っておいてあげると、アレルゲンが肌を刺激してトラブルが出るのを防ぐのに役立ちます。
忍舞
そういえば、息子に蕎⻨アレルギーのような症状が出たとき、小児科の先生が乾燥しているとアレルギーが出やすくなるから、口のまわりを保湿してあげて、と言われました。
茂田
その通りなんです。昔はどこの家庭にも、何かあったときはこれを飲め、もしくは塗っておけ、みたいな万能薬がありましたよね。コンフォートマルチクリームも、スキンケアにおいてはそんな風に一家にひとつ置かれるクリームになったら嬉しいです。ぜひ、しっかりうるおいを届けて刺激から守るプロテクターとして、いろんな場面で使ってみてください。
モデルとして雑誌や広告など幅広く活躍。2018年には第1子となる⻑男を出産、2019年からは仕事と子育てを両立させる女性のためのアパレルブランド「WOM(ワム)」のディレクターも務める。SNSで披露するメイクやファッション、野菜や発酵食品をメインとしたヘルシーな料理やスイーツなど、そのライフスタイルはつねに注目の的。
両親や祖父母に華道家、茶道家、俳人、音楽家を持ち、生い立ちの中で日本の文化や芸術に親しんできた一方で、化粧品開発者としては皮膚科学研究者であった叔父から影響を受ける。アレルギー学会にも足を運ぶなど肌へのやさしさに配慮した化粧品づくりに定評があり、UVケアをはじめ子供の肌を守るためのスキンケア商品の開発経験も持つ。