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おさじの処方箋

第12回
美容の大敵、冷えをケアして
いきいきとした透明感をキープ

「少し前は、この下地やファンデを使えばいきいきとした透明感が出たのに、最近は今ひとつ…」といった実感が出てきたら、肌のくすみが進んでいるサイン。前回のコラムでは、いくつか考えられるくすみの原因の1つ、角質肥厚(ターンオーバーによって剥がれ落ちるはずの古い角質が肌に残ってしまい、角質層の厚みが増してしまった状態)について解説しました。角質肥厚は肌に炎症が起こった後や加齢によっても起こりやすくなる現象ですが、寒さが深まり冷え込む冬場は、くすみ対策として血行不良を改善するアプローチも必要です。今回は、冷えに悩まされやすい女性が、透明感のある肌を保つために知っておくと良いいくつかのアプローチをお伝えします。


冷えからくる血行不良が原因で
くすみを感じやすい人の特徴は?

冷えによって血行不良になるということは、通常はサラサラと流れていた血液が体温の低下によってややドロドロしてくるということ。サラサラの血液は鮮やかな赤ですが、ドロドロの血液は黒っぽい赤に見えます。冬の冷たい空気で体が冷えて、皮下の毛細血管レベルで血行不良が起こると、ドロドロ血液の黒っぽい赤がうっすら肌色に反映されるため、くすんだような濁ったような色に見えます。このような血行不良によるくすみを最も感じやすいのは「色白で皮膚が薄い」タイプの肌ですが、それ以外のタイプでも、目の下の青いクマが気になりやすい、頬に血色が感じられない、唇の色に赤みがなく常にくすんでいるなど、顔色の悪さに繋がるお悩みがあるならば、血流を改善するアプローチによってくすみが抜け、1トーン明るい肌を叶えられると思います。

血流アップのために必要なこと
1番のNGは自己流マッサージ
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スキンケアを通じて血流を良くする方法というと、マッサージを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、擦るという動作は摩擦負担が大きく、指すべりを良くするためのオイルやクリームを使って行っているとしても、大抵はその量が少なすぎたり、指の力が強すぎるために、皮膚の表面はおろか真皮層にまでダメージが及び、長期的に行うとシワやたるみを助長する原因になります。パッティングも同様で、毛細血管の活性化を狙って、化粧水などをつけた後に肌をパンパンと叩く方法は、炎症反応を招く外部刺激となってしまうことがあります。とくにフェイシャルに関しては、マッサージでの活性化はできるだけプロのエステティシャンにお任せしたほうが良いと思います。お家で取り組める血流アップの方法で最も簡単なのは、毎日しっかり湯船につかって冷えを溜めないこと。長風呂が苦手な方は、体の温まりを促して湯冷めをしにくくする入浴剤などを利用してみましょう。また、朝のメイク前に血流を良くしたい時は、蒸しタオルをそっと当てて温める方法もおすすめです。

スマホやパソコンによる脳や眼の疲労も
顔まわりの血行不良の一大原因
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顔まわりの血行を滞らせる原因として、今となっては冷えと同じくらい手強いのは、首や肩、頭皮などのコリです。スマホやパソコンの使用が避けがたくなったこのご時世において、現代人はつねに脳疲労や眼精疲労を抱えているといっても過言ではありません。冷え+コリによって顔をぐるりと囲む頭皮や首、肩まわりの血流が停滞すると、肌がくすむだけでなく、ターンオーバーにも影響が及び、過剰なメラニン色素が排出されにくくなってシミができやすくなったりもします。近年は「スマホ首」や「マウス症候群」という言葉も出てくるほど、首や肩まわりの筋肉がカチカチに張っている人も少なくないようです。首や肩のコリはお家でのセルフストレッチをはじめ、簡単にほぐれない時は街のマッサージ屋さんや整体院などを利用するのも手。頭皮についても、シャンプー時はしっかり頭皮を揉みほぐすように洗い、毎日のブラッシングを習慣にするほか、頭には約50個ものツボがあるといわれているので定期的にヘッドスパに通うのも良いと思いますよ。

体を温める食事も意識して
ホリスティックに巡りを促進
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冷えを防いで全身的に血流を高めるには、インナーケアも必須です。大根、人参、かぶ、ゴボウ、芋、かぼちゃ、生姜、にんにく、玉ねぎといった根菜類は、ミネラルやビタミンが豊富で体を温めてくれる食材。とくに生姜については、熱を通すとショウガオールという辛み成分が胃腸を刺激して血行促進を促してくれます。朝は1杯の白湯、おやつの時に生姜紅茶、夜はシチューやスープ、お鍋の具材で根菜をたっぷり摂ることで、1日中体の芯からポカポカに保つ食養生も心がけたいところ。併せて、休憩に散歩や軽いストレッチをはさむなど、足先や手先、末端を小まめに動かして全身の巡りを促すことも大切ですね。


血行不良改善におすすめのアイテム

茂田正和
1978年11月生まれ / 所属団体:日本皮膚科学会所属、 日本皮膚免疫アレルギー学会、 日本化粧品技術者会所属、 日本香粧品学会所属、 こどもを紫外線から守る会主宰、 バランスケアアソシエーション主宰 / 執筆実績:リンネル(宝島社)、 大人のおしゃれ手帳(宝島社)、 momo(マイルスタッフ)、 スキンケア大学(リッチメディア)、 フレグランスジャーナル(フレグランスジャーナル社)

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おさじの処方箋
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