アレルギー性皮膚障害と診断された症例のうち、
一番多い原因が「化粧品」ということはご存じでしょうか?
さらに化粧品の原因製品の約4割が「スキンケア用品(フェイシャル)」なのです。
私たちの生活に欠かせない存在となっている化粧品は、
健康的に肌を保つ一方で、リスクを抱えている可能性があります。
人の肌の表面には、角質層という膜があり、この角質層がしっかり働いていることによって、
異物や刺激物が肌に入らないようにしています。
しかしながら、この角質層のバリアは様々な要因で壊れてしまいます。
例えば、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、ストレスによる自律神経の乱れなどです。
角質層のバリアが壊れた状態で化粧品の成分が皮膚内に入り、
痛みやかゆみを感じる神経に触れると、ヒリヒリしたり、チクチクしたりします。
今まで問題なく使っていた化粧品でも、
季節の変わり目や生理前・生理中などにヒリつきを感じたことがありませんか?
今まで何もトラブルなく使用していたにも関わらず、
季節の変化の際に角質層のバリアが壊れ、
ヒリつきを感じてしまうということが起こりうるのです。
また、化粧品の中にアレルギーの原因となるアレルゲンが入っていると皮膚の中の免疫細胞が
アレルゲンをキャッチし、炎症につながってしまうこともあります。
着目したのは「アレルギーリスク」。化粧品による皮膚トラブルの中で、
最も頻度が多いものは、使用されている成分に対するアレルギー=接触皮膚炎です。
このアレルギーを治すには、当然アレルギーを起こしている成分を含む化粧品の使用を
控えることが不可欠ですが、化粧品には数え切れないほどの成分が含まれていて、
どの成分にアレルギーを起こしているかを知ることは、
皮膚アレルギーの専門家でも容易ではありません。
化粧品から皮膚アレルギーを起こす可能性のある成分を可能な限り排除することで、
敏感肌の方、化粧品トラブルで困っている方*でも
使用していただける化粧品を目指しました。
現在、化粧品成分のアレルギー性を調べる目的で動物実験を行うことは
世界的に禁止されていますが、EUが2013年に世界で
初めて化粧品開発における動物実験使用を禁止するまで、世界にはすでに膨大な情報が蓄積されていました。
またその後も、動物実験を用いない皮膚感作性試験法が数多く開発されており、
化粧品成分のアレルギー性に関する情報は動物実験を行わずに
十分集積できるものとなっています。
これらの情報を詳細に検討することでアレルギーを起こすことが予想される成分の
使用を極力減らすことができると考えています。
OSAJIは、ブランド設立時から一般社団法人SSCI-Net(*1)に加入し、これまでに
国内で皮膚アレルギー報告のあった成分の使用も控えました(*2)。
また、国内の厳しい化粧品基準に沿った原料のみを採用しています。