江戸時代、大名や将軍に仕える医師を、匙を使って薬を調合するすがたになぞらえ「お匙(おさじ)」と呼びました。 皮膚が体の免疫を司る重要な器官と考えられる今、スキンケアの役割は美容のためだけのものにとどまりません。 OSAJIは健やかで美しい皮膚を保つためのライフスタイルをデザインする、現代の「お匙」でありたいと考えます。
2001年、OSAJIの創立者である茂田正和は化粧品開発者としての道を歩み始めました。そのきっかけは、親であり文化や芸術の師でもあった母。当時、自然志向の強かった茂田正和の母は、石油由来物を嫌い植物由来物のみでできた化粧品を愛用していました。とある日、交通事故に遭い、その精神的ストレスから皮膚疾患を起こし、それまで使っていた植物由来の化粧品が全く使えなくなったのです。それまで、食べて安全なものは肌にも安全なものと考えていた茂田正和は大きな疑問を抱き、真に安全な化粧品を目指して、自宅のキッチンで化粧品作りをスタートしたのです。
森に入れば、触れるだけでかぶれる植物があるように、植物は自身の身を守るためのエネルギーに満ち溢れています。つまり、植物が必ずしも人の皮膚に安全であるとは限らないのです。人の皮膚を生物学的に学び、植物のどんな要素を受け入れ、どんな要素を拒絶するのか。それを熟知することが生涯使い続けられる安全な化粧品作りの第一歩です。OSAJIは国際的なオーガニックコスメの認証は受けていません。その理由は、認証の基準の中で、使用して良いとされている成分、使用すべきとされている成分、それらでは真に安全なものが作れないと考えているためです。
化粧品は心が豊かになるものでなければいけません。その理由は、皮膚の生理作用は精神と密接に関わっているからです。心が豊かであれば、皮膚は健やかで美しく輝いていきます。OSAJIは使いやすい容器にこだわり、デザインは日本の伝統色を基本として、日本人が安らぎや安心感を感じられることを目指しています。技術や科学の進歩でライフスタイルもめまぐるしく変化する現代で、変わらないものとして日々の生活に寄り添いたいと考えています。
開発者の茂田正和がこれまで最も重視してきたことは、皮膚科学です。つまり、皮膚がどんな構造になっていて、どんな機能があり、どう健康と美しさを保っているか。その言葉のひとつひとつに耳を傾け、皮膚が本来求める化粧品作りを追求してきました。一方、両親や祖父母に華道家、茶道家、俳人、音楽家をもつ茂田正和は日本の文化・芸術を尊重しており、これまでもアーティスト、ミュージシャン、デザイナー、料理人とコラボレーションし、多くの商品を送り出してきました。化粧品の世界最高峰の技術や安全性に基づいたmade in japanブランドと、日本人のクリエイティビティを融合させ、日本文化を深化させることを目指しています。
茂田正和 1978年11月生まれ
所属団体
日本皮膚科学会 正会員、
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会所属、
日本化粧品技術者会所属、
日本香粧品学会所属、
ケアメイク協会副理事
執筆実績
リンネル(宝島社)、
大人のおしゃれ手帳(宝島社)、
momo(マイルスタッフ)、
スキンケア大学(リッチメディア)、
フレグランスジャーナル(フレグランスジャーナル社)
OSAJI(オサジ)の製品への思いについて、開発者の茂田のインタビューを中心に製作したイメージムービーです。「Ichi」とは生み出すこと、始まり、そしてまっすぐであること。書に向き合う真剣な眼差しのように。毎日使うものだからこそ、安心と安全に配慮したものを。それは信念であり私たちの原点です。OSAJIの製品はたくさんのスタッフ達の手を経て、その思いを一つひとつ製品に乗せて、みなさまの元へ届けています。
photograph&edit : Ryuta Seki
styling : Yusuke Ishida
hair&make-up : Rina Inata
calligraphy&model : Akane Kanamori
model : Mina
music
Madoki Yamasaki(Vo,G)/F.I.B JOURNAL
Naoya Numa(Dr)/F.I.B JOURNAL
Little Woody(Wb)/Scarf&the SuspenderS
Iori Kimura(Key)/bohemianvoodoo
Seiki Kitano(REC)/Bang On Studio Daikanyama