松田陽子 さん
ミニマルなワンピース、自身がデザインするアクセサリー、トレードマークでもあるブロンドヘア。その美しく洗練された佇まいは、シンプルながらエッジと知性が光るブランドの世界観にも通ずるものを感じる。
松田陽子さん(以下、松田さん)
ブランドをスタートしたのは、自分自身が身につけたいと思うものがあまりなかったから。元々ものづくりが好きだったので、彫金教室に通って技術を学ぶところからはじめました。「BYOKA」というブランド名は、溺愛していた猫の名前「BAMBINA」と、私の名前「YOKO」を入れ込んだアナグラム。美しい響きになる造語にしました。
アクセサリーが主役なのではなく、身につける人と装いを引き立てるデザインであること。このことを大切にしながら、これからはアクセサリーだけではなく、インテリアプロダクトのデザインも精力的に手掛けていきたいと思っています。
アクセサリーとインテリアプロダクト。“人との調和”を考えたものづくりをする松田さんが、数々のデザインを生み出す場は、2022年に東京から拠点を移した軽井沢。事務所・アトリエ・SHOP・自宅の全てを、この自然豊かな土地に移すという大きな変化は、心身にいい影響をもたらしたそう。
松田さん
東京にいた頃、例えば有機的なデザインのアクセサリーをつくりたいと思った場合、それは抽象的で、どこか誤魔化さなければいけないような感覚でした。自然を間近で観察、体感できている今は、それがとても素直で具体的になった気がします。
大きな窓をとった寝室やリビングからは、きらきらとした木漏れ日が差し込み、四季折々どころか、刻々と変わる自然の美しさに毎日感動を覚えます。東京では当たり前だと思っていたことが実はストレスで、気が付かないうちに溜め込んでしまっていたのだと、こちらに来て感じています。なにより、朝起きるのが楽しみになりました。
「寛いでいても仕事をしていても、居心地を重視した環境で時を過ごすのは至福です」と語り、自分自身が心地よいと感じられるものをしっかりと見極めていく松田さんが、ヘアスタイリングアイテム選びで大切にしているのは“心に響く香り”かどうかということだそう。
松田さん
自分の髪に合っていても、香りが好きでなければ使いませんが、OSAJIのヘアスタイリングアイテムは柑橘系の香りが爽やかで気に入っています。好きな香りだとリラックス出来るし気分も上がります。
私は、夜にデューイー スタイリング オイルを使用するのですが、そうするとしっとりとした質感が朝まで持続し、朝のスタイリングがほとんどいりません。フリーリィ スタイリング ジェルはボリュームを抑えたり、まとめ髪、毛束感を出すのに重宝しますし、表面の切れ毛もしっかりと馴染ませてくれます。
軽井沢に拠点を移してからは、泊まりがけで東京に行ったりすることも増えました。ホテルのアメニティを使用したこともあったのですが、いつもと違う仕上がりになってしまって落ち着かないので、普段から使用していて、自分が心地いいと感じる香りを持ち運べるトラベルサイズがあればいいなと思っていました。
元々、髪質は細くて柔らかくて多め。ブリーチによるうねりや、寝癖がつくこともありますが、それも活かしながら、日々のスタイリングを楽しんでいます。
学生時代に建築・インテリア学部を専攻、その後アパレルブランドにてレザー製品や布帛のバッグ・小物等の企画に携わる。フランスに遊学後、2008年にMOFF online storeを設立。2016年 BYOKAを立ち上げる。2022年 東京から軽井沢に移住。2023年 BYOKA 軽井沢ギャラリーOPEN。
BYOKA https://www.byoka.jp/
シンプル、エフォートレス、タイムレスであること、人とアクセサリーの調和、身につける事によって生まれる偶発的な美しさ、スタイルを完成させるピースとしてのバランスを重視し、素材の持つ美しい質感を大切にひとつひとつ手作業で仕上げています。
HP https://www.byoka.jp/