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shuo デザイナー 星芽生さん&角葉末さん
労るということ。それは、相手を思いやることであり、自分も大切にすること。「労ることで私自身も癒やされている」と話すのは、ジュエリーデザイナーの星芽生(ほし・めおみ)さん。現在101歳だというお祖母様、角葉末(かど・はずえ)さんとの暮らしに触れてみると、祖母と孫、介護やケアといった関係性だけではない、それぞれの日常がありました。
RETREAT HAND SERIES
大正生まれと昭和生まれ、52歳差の共同生活

星芽生(ほし・めおみ)さんは、101歳の角葉末(かど・はずえ)さんと一緒に暮らしています。ヘアスタイルが素敵な葉末さん。取材があるからと、数日前にパーマをかけたばかりなのだそう。

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芽生さん「葉末さん、今からお話するからちょっとパチっと目開けて。昼ごはん食べたばっかりだから、目がぽよんとしてるね。アレやってもらおうかな。得意の変顔」
葉末さん「いやあね、しないわよそんなの」
芽生さん「今日はおすましだね!いつももっとふざけるのに〜」
葉末さん「知らないよ、私はしないもん」
芽生さん「嫌がるんだよねえ。私、しつこくてうるさいってよく言われてます(笑)」

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ふたりの会話はいつもこんな調子で、まるで親しい友人と話しているかのよう。芽生さんと葉末さんのふたり暮らしがスタートしたのは8年前。当時、葉末さんと同居していた芽生さんのお母様が他界され、葉末さんが一人になるというタイミングでお孫さんの芽生さんが一緒に暮らすことに。根っからの“おばあちゃんっ子”だった芽生さんにとっては、自然な流れだったといいます。

「おばあちゃんと一緒に住んでるっていうと『介護してるんだ、偉いね』みたいにいわれることが多いんですけど、私にはそういう感覚があんまりなくて。葉末さんのことをそこまで“おばあちゃん扱い”してないからかもしれない。喧嘩もするし、私だけ我慢したり抱え込んだりすることはしません」

芽生さんが仕事から帰ってきて「今日すっごい疲れた」というと、葉末さんが「肩揉もうか」といって肩を揉んでくれることもあれば、日曜日の午後は近くの喫茶店に行き、一緒にお茶をすることも。

もちろん葉末さんは、若い頃のようになんでもできるわけではないし、だれかの手を借りなければ一人で生活は送れない。だからこそ、それぞれが足りない部分を補い合ったり、支え合ったりしながら生活していければ良いのだと、芽生さんは話します。

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クリエイティブな発想は暮らしから生まれる

ジュエリーデザイナーの仕事は今年で30年になるという芽生さん。shuo(シュオ)という冠婚葬祭で使う小物のブランドでは、プロダクトのデザインだけでなくWebやSNSでの見せ方までこだわり、つくることと届けること、ものづくりの一連の流れに携わっています。そのほかリメイクジュエリーも手がけており、昔から集めているビーズや手づくりのパーツを見せてくれました。

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デザインの仕事をしていると、頭の中は常にフル回転。アイデアが浮かんだら、どんなときでも仕事モード。お店の経営のことも事務作業もあるし、やることはたくさん。そんな芽生さんにとって、葉末さんとの暮らしは仕事にも大きな影響を与えているといいます。

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「私の性格もあって、毎日駆け回りながら忙しく仕事をしているタイプだったんですけど、葉末さんと一緒に暮らすようになってから、仕事と暮らしのバランスが整って生活がおだやかになった感じがするんです。一方でクリエイティブなセンスも鍛えられています。たとえば料理をするときは、いかに栄養バランス良く食べやすい食材を無駄なく使うかを考えるので。こういうのって仕事にも繋がっている気がします」

葉末さんのデイサービスが終わる七時までには帰る必要があるため、自分のペースで残業はできない。けれどもそれによって仕事と生活のメリハリが出て、クリエイティブな感覚が戻ってきた、結果的に時間の使い方も濃くなったという芽生さん。自分のやりたいことが見えてきたときも「今の生活を理由にセーブするのではなく、どうすれば実現できるだろう?」という発想に変換できるようになったのだそうです。

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「葉末さんとの暮らしがあるからこそ、今の自分がある。いつまで続くかわからないけど、葉末さんとの暮らしの中で生まれた考え方は、私が生きていくうえでの精神として自分の中にずっと残っていくはずです。一日一日、一瞬一瞬の中でもらっているものが本当に大きい。だから私たちの暮らしっていうのは介護じゃないんですよね。ただ、ちょっと変わってはいるので、多くの人のロールモデルにはなれないかも(笑)」

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労ることで癒やされる「手あて」の時間

仕事でも家事でも、普段からよく手を使っている芽生さんに、どんなハンドケアをしているのか尋ねると、「リップクリームと同じぐらいの感覚で、乾燥が気になったときにハンドクリームを塗るぐらいです」とのこと。今回『リトリート ハンドシリーズ』をご自宅でどのように使っていただいたのか、うかがいました。

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「毎日とにかく手を使うので、こういったアイテムは助かります。手に取って伸ばした瞬間に、やわらかく香るのも好きですね。使い始めてから、ささくれもできにくくなりましたし、気持ちまでほぐれる感じがします」

さらっとした使い心地の『リトリート ハンド マッサージ セラム』と、うるおいを包み込む『リトリート ハンド モイストクリーム』。自身のケアだけでなく、葉末さんのハンドマッサージの時間にも欠かせないアイテムです。

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「夜寝る前だけでなく朝も使ってたんですけど、このセラムクリームを塗ってからデイサービスに行くと、いろんな人に『葉末さん、なんかいい匂いするね』って褒められるんです」

リトリート ハンド マッサージ セラム』でほぐし、 『リトリート ハンド モイストクリーム』で包み込む。最近ではハンドマッサージが葉末さんとの日課になっているせいか、日中の手の乾燥もあまり気にならなくなったのだそう。

「朝のこの時間は私にとっても癒やしなんです。葉末さんの手ってしっとりふっくらしていて、すごく気持ちいいんですよ。指もすらっとしてるので、ジュエリーの商品を撮影するときに手のモデルをしてもらったこともあります。それにこうやって手に触れてると、エネルギーをもらえるような気がする。葉末さんの手、きれいだよね。101歳の手とは思えないね」

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実は、手相がそっくりなのだという芽生さんと葉末さん。以前、手相を見てもらったときのことを話してくれました。

「その人が言うには、前世は私が親で、葉末さんが子どもだったっていうんです。でも、こうやって一緒に住んでいられるのも相性が良いからだと思っていたので、それを聞いて納得しました」

やはりふたりのあいだには、「おばあちゃんと孫」を超えた関係があるのかもしれません。すると芽生さんが、おやつにアイスクリームを食べている葉末さんの姿を見て一言。

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芽生さん「うちのおばあちゃん、お茶目で本当にチャーミングな人なんですよ。でも今日はあんまりそれが出てこなくて、孫としては悔しい(笑)。よし、アイス食べてるところ写真撮っちゃおうかな。葉末さんありがとう。今日もかわいかったね」

葉末さん「だれがそんなにかわいいっていうの?」

101年という時間を生き、働き続けてきた手。そして、その手にそっと寄り添う、もうひとつの手。そこには、言葉にしなくても伝わる、やさしさという“労り”が、確かにありました。

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Photo_Shinsaku Yasujima
Text_Haruka Inoue
〈Profile〉
星 芽生 | ジュエリーデザイナー
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。大学時代に母・文子さんの影響で彫金をはじめる。2001年よりブライダルのブランド「pommier」、2011年より冠婚葬祭のブランド「shuo’」をスタート。2014年には恵比寿に路面店をオープン。リメイクジュエリーのプロジェクトも手がけている。
*1月16日(金)〜22日(木)に恵比寿の「SIROI」にてイベントを開催。

Instagram| @hoshi_meomi
shuo(シュオ)
shuoは、ジュエリーデザイナーの星芽生とライターの吉田直子によって、2011年にスタートしたブランド。「大げさにならず、地味になりすぎず、いつもの自分のままで装うこと」。その想いを軸に、冠婚葬祭の場で身につけられるジュエリーやお数珠を制作。どちらも、お守りのように寄り添えるものとして考えている。ブランド名のシュオは「新月」という意味。

Instagram| @shuo_official
HP| https://shuo.jp/
〈Product〉
RETREAT HAND SERIES
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リトリート ハンド セラム
2,750円(税込) / 30mL

リトリート ハンド クリーム
2,970円(税込) / 50g

RETREAT HAND SERIES