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イラストレーター
SHOGO SEKINEさん
この秋、イラストレーターSHOGO SEKINEさんとのコラボレーションで新たにお届けするオードパルファムは、誰かに会うときに纏うことで自信が持てる “心地よい香りの正装”というテーマのもと、アートワークだけでなく、香りも一緒に作りあげるというスペシャルなプロダクトとなりました。今回のインタビューでは、普段の創作活動についてや、コラボレーションの裏側まで。SHOGO SEKINEさんご自身に撮影いただいたお写真とともにお届けします。
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OSAJI
EAU DE PARFUM
Collection
SHOGO SEKINE
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OSAJI
Collaboration
2023.9.27(水)数量限定発売
出会いによって紡がれた、独自の世界観とイラストレーターへの道

カラフルな色彩の植物や図形、そしてタイポグラフィーを組み合わせたスタイルで、印象的な作品の数々を生み出しているSHOGO SEKINEさん。そのクリエイターとしてのスタートは一体どのようなものだったのだろう。

SHOGO SEKINEさん
(以下、SEKINEさん)

イラストレーターとして活動を始めたのは2013年。気がついたら丸10年が経ちました。それまでは、デザイン会社でグラフィックデザイナーをしていましたが、元々あまり組織に向かないタイプだったので、漠然と「自分の名前を使って仕事をしたいな」と思うようになり、30歳になる直前に退社。そこから慌てて、売り込み用のポートフォリオ作りを始めたのがスタート地点です。

未経験で、しかも独学。業界の雰囲気や仕事の流れも全く分からなかったので、まずは本屋さんに売っていた『イラストレーターのなり方』みたいな本を買いました。当時はいまほどInstagramなどのSNSツールが人気ではなかったので、掲載してもらいたい雑誌をリストアップして、その雑誌を担当しているアートディレクターや編集者へアプローチをしましたね。いわゆる足を使っての売り込み。ありがたいことにたくさんの素晴らしい方たちとの出会いがあり、そのおかげでいまもこうして様々な活動が続けられています。ほとんどラッキーです(笑)。

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活動を続ける中で、これまで様々なアーティストから影響を受けてきましたが、この仕事に就いた頃から勝手に親近感を抱いているのはアンディー・ウォーホル。彼は元々商業イラストレーターでキャリアをスタートし、ニューヨークでアーティストに昇華した人。写真も撮るし、映像も作る、本当に色んなことを表現したんですよね。彼のような破天荒な人生を送りたいわけではないですが、常に何かを創造し続ける、あの情熱は見習いたいなと思っています。

あと、いま思うと3歳から9歳くらいまで、父親の仕事の転勤でニューヨークに住んでいた経験も大きいと思います。語学面でも一番吸収しやすい時期でしたし、そのおかげでいまでも発音が体に残っているのはありがたいですね。他の作家さんが思い浮かばない、選ばないような単語やフレーズ、色使いなどの部分では自身の活動の差別化に役立っていると思います。

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対話と試行錯誤を重ねることで、ようやく生まれる1つの作品

近年、様々なブランドや企業とのコラボレーションでそのアートワークを目にすることも少なくないが、その度に、その世界観の広さに驚かされる。そのアイデアや想像の源とは。

SEKINEさん
僕はあいにく天才タイプじゃないので、インスピレーションが天から降ってくることはほぼありません。たくさん勉強もしますし、たくさんリサーチもします。その中で色んなアイデアを集め、自分なりの視点をプラスすることで新しいものを生み出すのですが、何度も机の上で整理しては構築し、そして壊しての繰り返し。結構地味な時間が長いんです。その地味な時間を抜けると、アウトプットまでは早いのですが、その手前の仕込み時間がとにかく長いタイプ。普段から鉛筆で様々なスケッチやアイデアソースを書き溜めてはいるのですが仕事に使えるものは少ないです(笑)。

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この仕事はお客様がいて初めて成り立ちます。お客様のリクエストや理想を一緒に考え、問題点を一緒に解決していく作業の連続です。なので自分のやりたい表現を優先し過ぎてしまうと、結果的にどのお仕事も見え方が一緒になってしまいます。自分らしい文字のデザインや花柄のデザインなど、ピンポイントでリクエストを頂く場合は正面からアプローチをしますが、そうでない時はあらゆる可能性を一緒に探り、普段と違うドアを開けることもご提案しますね。

安定した表現を提供できる作家もいいと思うのですが、色んな表現ができる、ワクワクする作家と思われる方が僕は嬉しいです。あとはお話していくと、すでに解決の糸口や答えを持っていることが多いので、とにかくコミュニケーションをたくさん取っていくことを一番大事にしています。

そして、作家個人としての活動だと、実はまだ個展を開催したことがないんです。ありがたいことにリクエストの声もいただくので、大きい絵をたくさん描いて近い将来、開催できたらと思っています。

コーヒー・写真・香り、自分を高め、リセットするツールたち

創作に追われ、忙しなく過ぎる毎日。心を一時解放し、自分を取り戻すための習慣はとても手軽で、しかし大切なことの積み重ねだった。

SEKINEさん
日々様々なことを考えたり判断をするタイミングの連続。そんな時は、至って普通なのですが、好きなコーヒーを飲みに行きつけのカフェに行ったり、趣味のカメラを持って公園に行ったりします。こんな普通な転換方法がいまの自分には精神的に一番フィットしています。

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それと、ちょっとしたリフレッシュ方法としては、好きな香りのハンドクリームを塗ったり、手洗いもいいですね。特に手洗いは、わずか数分の作業ではあるのですが、本当にすごくいい気分転換になります。ウッド系、シトラス系の爽やかな香り、和系の香り。強すぎず、優しく香るハンドソープを好んで使っています。寝室やトイレには、お香を焚いたりもしていますよ。あと、香りでいうと、外出する際はなるべく良い印象を持っていただきたいので、少量の香水を纏います(笑)。

自らが身に纏いたいと思った香り、心地よいと思う香り

元々香りが好きで、普段の生活に取り入れていたというSEKINEさんとの今回のコラボレーションで誕生したのは、シトラスのみずみずしさの中に、ベチバーやムスクのどこか懐かしい切なさを感じるユニセックスな香り。調香という初めてのプロセスで感じた苦労について。

SEKINEさん
日頃イラストやパッケージデザインのお仕事はいただくのですが、その本体の香り作りまでトータルで関わるのは初めてだったので、最初の正直な感想は「どうしようかな...」です(笑)

このコラボレーションのお話がスタートしたのは約2年前で、まだコロナ禍でしたが、対面・オンラインで何度も打ち合わせを重ねることで次第にアイデアや方向性が固まっていき、不安な気持ちは日を追って減っていきました。香りは目に見えないものではありますが、記憶や印象にすぐリンクし、その人のイメージを良くも悪くも作ってしまいます。癖の強い香りは避けよう、でも少し印象に残る感じにはしよう、といったようなイメージを共有しあってゴールを目指していきました。

僕が好きな香りでも他の人は嫌いかもしれませんし、その逆も。かといって万人受けを狙いすぎても個性がなくなったらコラボレーションの意味合いが薄れてしまいます。今回は自分の日頃好きな香りを単語で伝え、調香師さんがパターンをいくつも出してくださり、その中から僕のイメージに近い香りを選んで微調整をしていくという流れでした。

何度も試作を重ねてようやく、シトラス、ベチバー、ムスクを中心とした、優しさ中にちゃんと個性もある香りが完成しました。僕自身が元々好きだった爽やかな仕上り。時間が経つにつれて優しい香りに変化していくので、あまり多くつけずに、さらっと羽織る感じで使っていきたいですね。調香師さん、本当にありがとうございます!

柔らかく神秘的に混ざり合うグリーンとイエロー

長い時間といくつもの工程を経て、ようやく完成した今回の香りを視覚的に感じることができる印象的なアート。そこに込められた想いには、プロダクトづくりに関わることに対してのこだわりと確かなメッセージが秘められていた。

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SEKINEさん
今回対話を重なる中で「海の深い底から光が見える方に向かっていくような」というキーワードがあったので、具体的に何かを描くというよりかは、抽象的なアウトプットの方が良いなと思いました。

具体的には、水彩紙にカラーインクを垂らして一枚の絵を作るという手法。混ざり具合などは完全にはコントロールができないので、結果は神のみぞ知るような部分が大きかったです。

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色の選定や水の量、紙の種類などコントロールがきく部分はたくさん検証をしました。紙が弱いと水分で紙がシワシワになってしまうし、紙の目が粗すぎるとテクスチャ感が残りすぎて見栄えが悪いなど、色々とケアすることがありました。一晩乾かして翌朝チェックした時に色が綺麗に混ざっているか。一体どれくらいの検証を重ねたのか、もう覚えていないくらいこの作業を繰り返して、ようやく納得できる一枚が完成しました。

実際に手に取るみなさんが自由にその意味合いを捉えてくれたらいいなと思ったので、その点でも抽象画という表現方法がぴったりでした。「何でこの色なのだろう」「この色合い綺麗だな」「なんとなく好き」といったような感覚を、純粋に、そして直感的に感じていただけるとうれしいです。

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同時に、今回は本体のボトルとキャップ選びも自分で行いました。アートワークの個性を活かすためにボトルなシンプルなもの、そこに少し温かみも欲しかったので、キャップはウッドのものを。そして、アートワークは正面にプリントしてしまうと中の液体も見えないし、奥行き感がなくなってもったいないので、あえてボトルの内側に入れています。液体越しにアートを覗くと、見え方が変わって面白いんです。

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そして、完成したパルファムと一緒に日常使いしてもらいたいトートバッグも作りました。描いた文字は、ブレンドした香りの名前。それだけでもグラフィックとして成り立つので、デザインは全体的にカジュアルにして、生地感と、合わせやすいカーキの色味にこだわりました。

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最後に。今回のコラボレーションプロダクトの全てが完成した時にシンプルに伝えたいと思ったのは「モノが溢れているこの世の中、この商品を選んでくださってありがとうございます」ということ。使い終わったらすぐに捨てるのではなく、そのまま置いておきたくなるようなプロダクトを目指したので、本品の中身がなくなった後は、インテリアとしても飾ってもらえたら嬉しいです。

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Photo_SHOGO SEKINE
〈Profile〉
SHOGO SEKINE|イラストレーター
1983年東京都生まれ、NY育ち。2013年よりイラストレーターとして活動開始。手描きのタイポグラフィー、図形、花植物を組み合わせたイラストをスタイルとし、雑誌・広告・アパレル・プロダクト・テキスタイル・空間など様々な分野でアートワークを提供。

Instagram| @shogosekine0319
〈X Repost Campaign〉
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オードパルファムの香りと
SHOGO SEKINEさんが描きおろした
オリジナルアートワークの
トートバッグまで楽しんでいただける
X(旧Twitter)キャンペーン。
【応募期間】
2023年9月27日(水)〜 10月6日(金)まで

【参加方法】
「心地よい香りの正装」がCONCEPTのSHOGO SEKINE×OSAJIオードパルファム。
皆様の香りを纏いたいシーンを添えて、キャンペーン投稿を引用リポスト。

【プレゼント内容】
SHOGO SEKINE×OSAJI オードパルファム(本品)+オリジナルトートバッグ 1名様
SHOGO SEKINE×OSAJI オードパルファム(トライアルサイズ)+オリジナルトートバッグ 2名様
〈Product〉
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OSAJI
EAU DE PARFUM
Collection

SHOGO SEKINE
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OSAJI
Collaboration
75mL ¥14,850(税込)

2023.9.27(水)発売
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キャンペーンページはこちら。
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OSAJIからあなたへ、
「新たな世界は踏み出す香り」をお届け。
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