2021/3.10
〈先行発売〉
表参道ヒルズ店、ビューティーアポセカリー伊勢丹新宿店、阪急ビューティースタジオ、三越伊勢丹オンラインショップ「meeco」
〈予約販売〉
OSAJI オンラインショップ(お届けは3月17日以降になります。)
OSAJI 2021 SPRING SUMMER MAKEUP COLLECTION のアイシャドウ・グロス・フェイスカラーから各1点以上購入されたお客様に先着順で、キンチャクポーチをプレゼントいたします。
・本体サイズ(約):幅 16cm 縦 15cm
化粧品メーカーで商品開発に携わっていた経験を活かし、ライティングにとどまらず、OSAJI MAKEUP COLLECTIONのディレクターを務めるビューティライターのAYANAさん。アートやウェルネスの観点からも美容を見据える姿は、多くの女性 から支持を得ています。そんな彼女がディレクションを手がけたOSAJI 2021 SPRING SUMMER MAKEUP COLLECTION。そこに込められた想いや、メイクに対する考え方などについて語ってもらいました。
こう使わなければならないというルールを気にせず、自由に色を使って欲しいという意味が込められています。アイシャドウだったら、ベース・中間色・キワと するのではなく、好きな2色や3色を自由に混ぜたり、ポジションも遊んでみる。ニュアンスフェイスカラーも使ってみるとか。また新色だけでメイクを完結せず、これまでのOSAJIのアイテムと一緒にも使ってほしいです。“境界線”というのはルールを意味していて、あなたと私は異なるものだと分裂するものの象徴で す。それは安心を提供するものであって、私は境界線を否定したいわけではありません。ただ、境界線とは絶対的な常識ではなく、その人の成⻑度合いや時代に 沿って自由に変容していくもの。だから意外と、それって思い込みだったかもよ、ってこともあるのかなと思うんですね。境界線をなくそう!というよりは、自由に行き来して、フレキシブルに考えようというニュアンスです。これがメイクの技法とリンクしています。
オサジ ニュアンス アイシャドウ
d09 Sunanoshiro〈砂の城〉
砂浜で作るお城に似た、ノスタルジックでロマンティックな、儚さを持ったカラーだから。「砂の城」というのは大好きな一条ゆかり先生の漫画のタイトルでもあります。といっても漫画のあらすじは非常に重いので、そこにインスパイアされたわけではありません。
d10 Gairojyu〈街路樹〉
清潔感がありながら風景として安心感をもたらす、石畳の並木道...みたいな色だと思ったから。
d11 Hadashi〈裸足〉
裸足で踊る、その熱っぽさやエレガンスを、この色が表現する血色感に見たからです。パティ・スミスの曲「Dancing Barefoot」の曲も関係しています。
オサジ ニュアンス フェイスカラー
03 Tsuioku〈追憶〉
とても初々しさを伴う色ですが、フレッシュ!というよりも、過去の⻘春を振り返るような時間軸を持っている色だと思うので。そこにあくまでも大人の自分の存在があることがポイント。
04 Akebono〈曙〉
夜明け、ものごとの始まりをあらわすまろやかなカラーというイメージです。夜明けを表現するような色や言葉はいくつかあると思うのですが、曙という言葉の持つ響きがとてもまろやかでやわらかいので。
05 Nobara〈野ばら〉
血色感のあるカラーで、パールレスで、昨年出たネイルカラーOshibana〈押し花〉とリンクする色です。ローズのような主役級の華やかさというより、そこに静かに存在している、さりげなく美しい野ばらが似合うなと思いました。
オサジ ニュアンス リップグロス
06 Aizu〈合図〉
「私はあなたのことが好きだよ」という合図を、唇の色で示すという意味です。言わなくてもわかるよね?みたいな。
07 Tabiji〈旅路〉
ビーチやリゾート、あるいは旅路の石壁やそこに当たる夕陽など、日常ではなく、旅先で見るふとした風景のエッセンスが詰まった色だから。
08 Aruhi〈ある日〉
なにげない1日を象徴するような、どんなメイクにも合うカラーだから。特別なイベントがあってもなくても、というのでしょうか。
これは最初から変わらないのですが、まず使いやすさ。どう使うの?とか色が出すぎて調整が大変、というようにはしたくなくて。それは敏感肌の方って自分の 肌や顔にどこか自信が持てず、メイクに苦手意識がある方もいらっしゃるのかなと思っているからです。化粧というのは人生においてマストなものではなく、あ くまでも自分のために楽しみ、それによって自分に自信が生まれて周りにもいい影響があるのが理想、と私は思っています。適当に塗っても大丈夫、劇的に顔が 変化するわけではなくて、いつもの自分の延⻑線上にある顔になる、そんな使いやすさをもって、メイクを楽しむことを知る一助となればうれしいです。それか らいつも裏テーマとして「フォークロア」のニュアンスを意識しています。ボヘミアンでもトライバルでもエスニックでもカントリーでもなく「フォークロア」。どこかの国の、いつの時代のものかわからない、脈々と受け継がれたいいもの、というのでしょうか。特別な遺跡とかではなく、日常に溶け込んでいる、でもふたつとして同じ物語はないもの、という感じです。
そんな大層なものではないですが、強いて言うならこれまでの経験でしょうか。たとえばコンプレックスとどう向き合うか?ということであったり、好きな世界 観、生き方、考え方...そういったものを蓄積してきているというのはあると思います。それなりに⻑く生きているので(笑)。化粧品を開発する上では、多か れ少なかれ、絶対に思い通りに行かないことが出てきます。その突発的な事件をどう組み込んでいくか、というのでしょうか。予想外の出来事をどう解決し、昇華していくか、みたいなことは大切にしています。結果として、想いもよらなかったいいものができたりもしますし。OSAJIの世界を翻訳しながら創造していっているような感覚があります。
発見をくれるものだと思います。自分を好きになるヒントをくれるもの、自分の 人生に彩りをくれるもの。義務でする必要のないもの。