幅広い層から注目を集める、TBS ラジオの人気Podcast番組『OVER THE SUN』。パーソナリティのジェーン・スーさんと堀井美香さんによる軽快かつ多様なエピソードトークが話題を呼び、番組リスナーである「互助会員」も急増中です。今回のコラボレーションの鍵となったのは「Ep.95 -OGORI&MUNOU-(2022年7月29日配信)」。失敗にまつわるエピソードからはじまり、“驕り” と“無能” というキーワードを、毎日使って嬉しくなるボディケアアイテムに変換できないだろうか?ということで生まれたのが「OVER THE SUN × OSAJI」シリーズです。ラインアップは、ボディソープ、デオスプレー、ハンド&ボディクリーム2 種。OSAJI ディレクター茂田正和と互助会員のOSAJIスタッフが『OVER THE SUN』をイメージしたベースの香りをもとに、おふたりに調香していただき、OGORI&MUNOU〈おごり&むのう〉、GOJIAI〈ご自愛〉、MAKEHENDE〈負けへんで〉の3つの香りができあがりました。今回は、調香の様子を臨場感たっぷりにお届けします。
コンセプトは「“驕り” と“無能” を洗い流そう」。アイテムはボディソープとデオスプレー。香りの方向性としては、心を清らかに気分をおだやかにしてくれるようなイメージ。さて、どんな香りができあがったのでしょうか?
OSAJI ディレクター茂田正和(以下、OSAJI)
ではさっそく、ひとつめの香りOGORI&MUNOU〈おごり&むのう〉から。ベースの香りは私のほうでブレンドしておきました。まずはこちらを香っていただいて。
ジェーン・スーさん(以下、スー)
あ、いい香りがします。
堀井美香さん(以下、堀井)
うん、いい香り。
OSAJI
コンセプトのイメージに合うもので、すっきりした香りでいうと、セージなんです。そこにヒノキ、ベルガモット、オレンジを組み合わせたフレッシュな感じにしてみました。ほかにこんな香りを入れてみたいなっていうのがあれば。
スー
もうちょっと“けぶい” 感じを足すとどうなります? なんだろう、若々しいというよりはもう少し……。
OSAJI
たとえばイランイランとかムスクとか、そういうのでも良いかも。少しさわやかな感じもありつつだったら、カルダモンとか。
スー
あー、はいはい。このちょっと大人の感じ。セクスィーイランイランですね。美香ちゃんはい、これ。
堀井
ねえ、香るのってタイミング大事だから。私のペースで試させてくれない?(笑)
OSAJI
次に、これはクローブです。先ほどのベースと一緒に香っていただいて、それぞれの相性をみていただければ。
スー
わ!きたきた!おっしゃれ~。私こういうのが好きなのかも。
堀井
うん!たしかにすごくいい香り。
スー
この組み合わせは素敵だわ。これだったら“驕り” と“無能” を洗い流せそう。反省しながら体を洗えるよね(笑)
堀井
なんか流しちゃうのもったいないね。
スー
(笑)。言いたいことはわかる。あとはこの香りのデオスプレーもあるからね。
OSAJI
はい、できました。セージをメインに、ヒノキやベルガモットをベースにしながら、オレンジとの相性が良いクローブをほんの少し入れてバランスをとった感じです。全体の比率としては少ないんですが、スパイスが入ることで広がりが良くなったと思います。
スー&堀井
すごい!贅沢!(拍手)
『OVER THE SUN』リスナーからの、メールの締めの挨拶としても用いられている“ご自愛ください”という言葉。まわりにも自分にも、ご自愛の精神は必要。ということで、やさしく包み込んでくれるような香りが完成。
OSAJI
次は、ハンド&ボディクリームの香りをつくっていきましょう。
スー&堀井
はい!
スー
イェイイェイ!楽しい。
OSAJI
GOJIAI〈ご自愛〉は、シンプルにローズを際立たせる感じでブレンドしています。ではこちらを。
堀井
ああ、良い香り。ほんとに素敵。
スー
「薔薇は薔薇は~♪」ってね。はい、最高です。金持ちの匂いがする(笑)。このクリームを塗ったらなんとなく自尊感情が高まるね。
OSAJI
ローズは2種類で、バラの香りとしてイメージすることが多いのがダマスクローズ、少しハーブっぽさを感じるのがワイルドローズ。そこにレモンで重心を軽めにして、グレープフルーツでマリンな感じに仕上げました。あとはここに、カモミールを入れてみますね。
スー
カモミールっていい香りなんですね。強めに効いていても良いぐらい。ちゃんとバランスも取れていて、やさしい香りになりそう。これはGOJIAI〈ご自愛〉だ。めっちゃいい香り。
堀井
ほんと~。あー良い香り。はあ~。
スー
バラの香りにカモミールが混ざるとこんなにいい香りなんだね。香りが丸くなった気がする。
堀井
ほんと、かいだことのないような香り。
スー
ね。超ご自愛じゃない?みんな泣いちゃうよ。バッチリだ。やった~!テンションぶち上がってきた。もう今日はあと何時間でも働けるぞ!
堀井
働かなきゃいけないからね。
スー
ぼそっというな(笑)。じゃあGOJIAI〈ご自愛〉はこれで決まり。
スーさんの名言、「勝ちに行くんじゃない、負けへんで!」。この言葉と精神を携えておけば、よし、ちょっとがんばってみよう!という場面で自然と勇気が湧いてきて、香りがふわっとお守りのように寄り添ってくれるはず。
OSAJI
さて、最後にアレンジする香りはMAKEHENDE〈負けへんで〉ですね。まずは中心に何を持ってくるかを決めていきましょう。元気になる感じのものが良いですか?
スー
MAKEHENDE〈負けへんで〉ですからね。会議の前とかに使って、「よし!」ってがんばれるみたいな感じ。
OSAJI
そういう意味ではミントを使っても良いし、ローズマリーも活力を与えてくれるような印象があるのでいいと思いますよ。気分をシャキッとさせたい場合だったら、柑橘系とか。
堀井
たしかにそうですね。
スー
私、シダーウッド系が好きなんですよ。ちょっとクセがある感じなんだけど、良い香りっていう。
OSAJI
ベースをローズマリーとオレンジとレモンにして、そこにアトラスシダーとホーウッドを入れてみましょうか。どうでしょう?
堀井
すごくいい香り。MAKEHENDE〈負けへんで〉感、出てます。さっきのGOJIAI〈ご自愛〉とはぜんぜん違う!こういう香りのハンドクリームってなかなかない気がします。
スー
ああ。負けないっすね、これは。香りってすごいなあ。元気になるね。
堀井
ほんと。どれも出会ったことのない香りだから、早く付けたいです。
スー
この企画だからこそできた香りだと思う。精油もこんなに贅沢に入れてもらってね。みんな絶対喜んでくれるんじゃないかな。